Travel Tips お役立ち情報

はじめに

豊かな文化遺産、素晴らしい風景、そして温かく迎えてくれる人々、、、美しく多様性に富んだルーマニアは、旅先として徐々に人気が高まっています。ルーマニアを最大限に楽しむための旅のヒントを集めてみました。

旅に役立つ情報

ビザ情報

最新の更新情報では、日本国籍の方がルーマニアに観光や家族訪問を目的として短期滞在する場合、ルーマニアに入国した日から数えて、180日間以内に合計90日を超えない滞在であればビザは不要です。以下は、留意すべきポイントです。

【ビザなし入国の条件】
有効なパスポート: パスポートの有効期限について、EU諸国は3ヶ月の残存有効期限が求められますが、ルーマニアでは、ルーマニアに入国時点で6ヶ月以上でなければなりません。また、スタンプを押すために少なくとも1~2ページの空白ページがあることが望ましいとされています。

訪問目的: 訪問目的を明確にしましょう。観光や家族訪問の場合、通常90日以内の滞在であればビザは不要です。

十分な資金の証明: 滞在に十分な資金があることを証明する書類の提示を求められる場合があります。現金やクレジットカード、銀行口座の残高証明書などが必要です。また、出入国の際に1万ユーロ相当額以上の外貨、もしくは現地通貨(レイLei)を携行している場合は、申告が必要となりますのでご注意ください。申告をせずに所持していることが発覚した場合、超過額を没収される恐れがあります。

往復航空券: 帰国便または往路の航空券を証明する書類の提出を求められる場合があります。

宿泊施設の詳細: すべての外国人渡航者は、入国後3日以内に警察に滞在先を届けることが義務付けられています。ただし、ホテル等の宿泊施設に滞在する場合は、宿泊先が届出を代行することになっていますので、一般に登録手続きは不要です。最近は、滞在先登録をしていなかったことで、ただちに国外退去や罰金等の対象となった事例はありませんが、場合によっては警察から登録を要求されることもあるため、事前にすぐに提出できるよう滞在先の住所などをあらかじめ用意しておきましょう。友人や家族の家に滞在する場合は、ホストからの招待状があるとよいでしょう。

旅行保険: 必ず確認されるわけではありませんが、健康や事故をカバーする旅行保険に加入することを強くお勧めします。健康、事故、盗難などをカバーする包括的な旅行保険に加入しておくと安心でしょう。

2024年よりルーマニアはシェンゲン協定に加盟しています。規定は随時変更される可能性がありますので、出発前には、日本の外務省のルーマニアページや在日ルーマニア大使館で、ビザ要件や規則をご自身で必ず確認してください。

文化的なエチケット

挨拶

礼儀正しい挨拶は欠かせません。初対面であれば握手、親しくなれば頬にキス(左頬から)をするのも一般的です。ルーマニア人は伝統や習慣を重んじるので、特に地方では敬意を払いましょう。

言語

若い世代や観光地では十分に英語が通じますが、基本的なルーマニア語のフレーズをいくつか覚えておくと喜ばれます。

こんにちは:Bună(ブナ)
ありがとう :Mulțumesc(ムルツメスク)
お願いします:Vă rog(ヴァ・ローグ)
はい: Da(ダ) / いいえ:Nu(ヌ)

交通手段

公共交通機関: ルーマニアには鉄道とバスの幅広いネットワークがあります。長距離の移動には電車が快適ではありますが時間がかかることを念頭に置いて計画を立てましょう。短距離の移動にはバスが便利です。
車の運転: レンタカーを利用する場合は、道路状況がさまざまであることや、アグレッシブな運転の習慣があるため、運転が簡単ではないことを十分把握しておきましょう。事故の件数も多く、死亡につながるような重大な事故も起こっています。左ハンドルで、右側走行であり、ブカレスト近郊は高速道路が開通していますが、全土には渡っていません。制限速度や交通ルールは必ず守りましょう。

旅行中のお金について

公式通貨はルーマニア・レウ(RON)です。特に地方では現金を持ち歩くことをお勧めします。ATMとクレジットカード ATMは広く利用可能で、クレジットカードはほとんどの場所で使えますが、小規模なビジネスでは現金を好む場合もあります。また、市場やイベントなどでも現金のみ取り扱いの場合も多いと言えます。

チップの習慣

ルーマニアのレストランやバー、カフェにおいて特に、特に観光地やビジネス街では、良いサービスに対してチップを払うのが一般的です。ホテルやサービスアパートメント、またスパやサロンなど、スタッフがあまり報われない場所でもチップは喜ばれます。利用金額の10〜15%が一般的ですが、あなた次第なので必ず支払わなければならないものではありません。また、もともと料金にサービス料(taxa de serviciu)が含まれている場合もチップを支払う必要はありません。チップ用に、5Leiや10Leiを持ち歩いておくと便利でしょう。

安全性について

ルーマニアは一般的に観光客にとって安全ですが、他のヨーロッパ諸国と同様、特に混雑した場所や観光客で賑わう場所ではスリや置き引きに遭わないよう用心することが賢明です。特にブカレストなどの大都市では、ルーマニア人であってもスリに注意するほど頻発しています。混み合う電車やバスでは荷物を前に抱えるなど注意しましょう。日本人だから狙われるということはありませんが、日本人は一般的に注意散漫になりやすいので、自分が国外にいる自覚を常に忘れずに旅行することが、危険を回避する上で大きなポイントになると言えます。

緊急時の電話番号:ルーマニアの一般的な緊急電話番号は112です

通信

SIMカード:インターネットや通話用に現地のSIMカードの購入を検討すると良いでしょう。モバイル・インターネットの通信エリアは一般的に良好です。
Wi-Fi: 都市部であればほとんどのホテルやカフェ、レストランで利用可能です。


これらのヒントに従えば、ルーマニアを満喫する準備は万端です。良い旅を!