春の訪れを祝う「Mărțișor」

ルーマニアでは、3月1日に “Mărțișor”(マルツィーショール)と呼ばれる伝統的なお祝いがあることをご存知ですか? このお祝いは春の訪れを祝うもので、ルーマニアの民間伝承と文化に深く根ざしています。

3月1日からおよそ一ヶ月の間、人々は “mărțișoare “(マルツィショアレ)と呼ばれる小さな装身具や記念品を交換し合います。春の到来と冬の苦難が過ぎ去ることを祈る言葉が添えられることが多く、喜びと楽観主義、そして自然の再生を祝う意味があるのです。

通常「マルツィショアレ」は、シルクやウールで作られた赤と白の細い糸で編み込み、様々なチャームやビーズなどの装飾品で飾られています。赤と白は冬から春への移り変わりを象徴しており、赤は生命力や活力、春の訪れを、そして白は純潔、冬の残雪を意味し、幸運や健康、繁栄のシンボルとされているのです。

3月中はこのマルツィショアレを衣服に留めたり、手首に巻いたりする習慣が現在も続いています。マルツィショアレを愛する人や友人同士で送り合い、伝統と喜びを分かち合っているのです。

マルツィショアレは、ルーマニアのお土産としても人気ですし、特に2月あたりからルーマニア各地で子供達が作ったマルツィショアレをチャリティーとして販売するなど、目にする機会も多と思います。

大切な人々とルーマニア式に春の訪れをお祝いしてはいかがでしょうか?

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