ルーマニアで人気のエリア

ルーマニアの国土は、日本の本州と変わらないほど大きく、地方により伝統や文化も異なります。エリアごとの特色から、訪れる旅先を選んでみたい人はこちらからどうぞ。

Brack sea & Danube Delta/黒海沿岸＆ドナウ川河口

ドブルジャ地方は、温暖な気候、ユネスコの「生物圏保存地域」に指定され、野生生物保護区のドナウ・デルタ、そして何マイルも続く砂浜、古代遺跡にワイナリーと、華やかなに彩られた近代的なリゾート地です。夏のバカンスの目的地として旅行者のみならず、ルーマニア国民にも人気のエリアとなっています。

観光で訪れる場合は、港町・Tulcea（トゥルチ）ャからデルタの水路を巡るデイクルーズはもちろん、ドナウデルタの運河や通路を数日かけて探検することもできます。葦や柳が密集する迷路のような運河は、鳥たちにとって絶好の繁殖地であり、中には中国やアフリカから渡ってくる鳥も。エジプト白ペリカンは子育てのために毎年春になるとドナウデルタにやってきますし、北極ガンは北欧の厳しい冬を逃れるためにこの地に降り立つのです。カワウ、オジロワシ、ツヤトキ…約300種の鳥がドナウのデルタを住処にしており、バードウォッチングのシーズンは春の半ばから夏の終わりまで続きます。もちろん、デルタに生息するのは鳥だけではありません。ヤマネコやキツネ、オオカミ、時にはイノシシやシカにとっても憩いの場所なのです。全部で3,450種の動物と1,700種の植物がドナウデルタを住処としています。

＜黒海沿岸＆ドナウ・デルタへのアクセス＞
ドナウ・デルタは、ドナウ川クルーズの一部として、トゥルチャ、マフムディア、ムリギオルの町から訪問可能。トゥルチャはこの地域最大の町で、ハイレベルのホテルがたくさんあり、魚料理専門のレストランも多いので、日本人には馴染みやすいでしょう。